MENU
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
欲しい! に出会える。 楽天Room

「多様性」について考える

  • URLをコピーしました!

「多様性」すなわち、diversity(ダイバーシティ)の尊重について考えてみたい。
SNSを中心としたインターネットで瞬時に繋がり、容易く祖国を離れられる現代においての「模範解答」なのだろう。日本における外国人技能実習制度が既に悲鳴をあげているのだ。優等生はいつの時代もその絶対数が少ない。期待に応えられる者が決して多くないのである。

 人口が多すぎるだの、理想の人口はこれぐらいだのへったくれもなく、この国を支える「数の論理」として今現在働き手が必要なのだろう。しかし我々人類、ひいてはそれぞれの人種というのは、世界広しとはいえ、それぞれが限定された地理的環境、エスニックな言語と常識に縛られながらも種々の進歩を遂げてきたのだ。
デバイス群の進歩に我々の生態的準備が追い付いていないのである。事前的な相性の良しあしもなくのごった煮なのである。

 若者ほど新しい発明品を、いとも簡単に使いこなし高速で操作することは自明であるが、彼らのハングリー精神は時に衝突を産むだろう。日本では「郷に入っては郷に従え。」、かつてのローマでは「Do in Rome as the Romans do.」などの格言が威力を発揮してきただろうが、その指南役としてAIが必要だと言いたいのだろうか。

 こういう状況にはこう、そういう奴にはそう、といったディレクティブがどんどん”義務”となり、積もりに積もっては我々の双肩に重圧としてのしかかってくる。

多様な人材が数多く流入するからこそ”uncertain people“と見なしては、IT技術でもって無差別に疑ってかかる。そのための「顔認証・個人情報取得」と言っていい。この時代に個人レベルの人権・プライバシーは安っぽく取り扱われるのだ。

 この地球という世界に内在するレア・アースを筆頭とするmaterial、若しくは既に取得されたカタチのasset。テクノロジーの進歩と共にフォーカスされるこれら無生物を主軸に経済はハリケーンのような挙動を見せる。
「画面にかじりつく」というのはかつてのテレビであり、特定の番組にくぎ付けになることを意味していたが、あらかじめ予言されていたマルチメディアの時代が誕生してみれば、人々をあっと驚かせた入出力の「双方向性」も、今現在出力装置であるディスプレイがその両方を兼ねる。

 利便さを求めては、これまでの方式を捨てる。誕生とは棄却か。経済活動という名の資金集めのもとに、世代の人々は人生における多くの選択肢を意思選択というよりは情報収集後の消去法に委ねる。取得できる情報の多さに反比例して、掴みとれるものは驚くほど少なくなる。マシンやAI、法律というゲームルールに根こそぎ奪われた不毛の大地の上で高価な携帯電話を我々は握りしめる。

Author

Takaのアバター Taka "The Blogger"

I wanna do trick by writing about some events in Japan.

目次