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人の出会いは花を咲かせるか

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SNSが世を席巻するようになって久しいが、人と人との出会いといえば、元々はアナログな世界でもあった。幼馴染に代表される「身近な出会い」、旅先等での「偶然の出会い」、過去に遡れば「お見合い」「許嫁」「政略結婚」…。通信機器が発達してからは、固定電話、公衆電話、ポケットベル、携帯電話、パソコン、スマートフォン。「話に花が咲く」という言い回しがあるが、今や人工知能と会話も成り立っている。

突き詰めて、AIは認知 = コグニティブすることが不可能らしい。あくまでも機能 = ファンクションとして結果を返す。銃に弾を込めれば引き金を引くことで弾丸が発射される。入力に対する出力なのである。

自発的に動作したかに見えても、予めの手順が書かれたプログラミングに従っている。プロンプトとは「促し」であり、命令待ちの状態を意味している。結局のところ、人間でさえも何かに従っていたりもするのだが。

ChatGPTはいとも簡単に高度な値を返してくるものだ。先んじて、くだけた「自然言語」で動作するところも真骨頂といえる。入出力共に”マルチモーダル”の特徴を表している。また、翻訳もある程度可能である。既に世界は多国籍の人々とAIとを交えて会話が盛んに行われている。AIが搭載されたBorg = ボーグと結婚式を挙げた人々も存在している。

他人との会話で満足できず、「無意識に相手に期待したい会話」をAIに求め始めたのか。架空のキャラクターも“あらかじめ用意されたセリフ”を口にし、それが名言的であればあるほどリピートして聞きたくなる欲求もある。人の性質 = サガというものか、自身で行うより “他人に命令をし、他人に要求する” というものである。自分にしかない欲求のツボはAIが”指圧”してくれる…と。

そうなると最早、信号を脳で受け取るだけの「意識」という存在でしかない。哲学者デカルトはこの世のすべてを疑い尽くし、自身の思念から「思っている、考えている自分」は絶対だと、Beingであると論じた

大手のパソコンラインナップに「上っ面」を意味するものもあるが、丸いはずの地球がぺしゃんこになってしまったか、「お面」を取り付けただけの別のオブジェクトであったのか。

「交通網が発達し、地図の縮尺が小さくなった。」である。発明がグローバルな規模であればあるほど、必ず相対性を持った効果が返ってくるものだ。

花を咲かせたはずのAIとの会話に一旦飽きてしまえば、マネキン捨て場のようなディストピア的光景も何処かに広がってゆくのだろうか。

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Takaのアバター Taka "The Blogger"

I wanna do trick by writing about some events in Japan.

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